Autumn Leaves の24小節目
Autumun Leaves は、平行調関係にあるメジャー・キーとマイナー・キーの間を頻繁に行ったり来たりするコード進行が特徴的。
素直に演奏するなら21-23小節目は、メジャー・キーの文脈で、IIm7 | V7 | Imaj7 (キーがB♭/Gmの場合、Cm7 | F7 | B♭maj7 | )のようになりますね。
それでは24小節目は?
IVmaj7 としている曲集があります。私の限られた経験ですが、ジャム・セッションではそのように演奏することが多いように感じます。しかし本当でしょうか?
- 1955年の Erroll Gerner :Imaj7
- 1957年の Frank Sinatra のタンゴ風(?)の演奏:Imaj7
- 1958年の Cannonball Adderley / Somethin' Else:Imaj7
- 1959年の Bill Evans Trio / Portrait In Jazz:Imaj7
- 1961年、Miles Davis の Blackhawk での実況盤:Imaj7
- 同年、Wynton Kelly / Wynton Kelly! :Imaj7
- 1962年、Paul Desmond / Desmond Blue:Imaj7
- 1969年、Bill Evans with Jeremy Steig / What's New:Imaj7
- 1972年、Jim Hall-Ron Carter / Alone Together:IVmaj7
- 1982年、Sarah Vaughan / Crazy And Mixed Up:IVmaj7
- 1986年、Wynton Marsalis / Standard Time Vol. 1:IVmaj7
- 1988年、Lee Konitz / Solitudes:全然素直なコード進行じゃないけどここに関してはIVmaj7
- 1989年、Chick Corea Akoustic Band:IVmaj7
サンプルが少ないのでなんともいえないのですが、ざっくり1970年代くらいから、IVmaj7で演奏されるようになったようです。しかし、それまでは、一貫して23小節目から引き続きImaj7のままで演奏されているようですね。
みなさんがよく聴く Autumun Leaves はどうでしょうか。