吉岡直樹のジャズ・スタンダード研究

ジャズ・スタンダードについてひたすら書きます。

IIIm7-VI7

Everything Happens To Me の6小節目

特になんだというわけでもないかもしれないのですが、ちょっと思うところがあるので記事にしてみました。 1940年、Tommy Dorsey楽団とFrank Sinatraによる初録音:IIIm7-VI7 1949年、Charlie Parker with Strings:IIIm7-VI7 1950年代、Bud Powell:Imaj7-VI…

Old Folks の4小節目

私が「メジャー・キーのサン・ロク問題」と呼んでいる議論。 この曲に関しては、IIIm7-VI7かIIIm7(♭5)かIII7-VI7かという議論で、加えて、この曲には当てはまらないが、中にはIII7-VIm7(一例として、記事にした I Should Lose You の28小節目がありますが、…

Black Nile の17-18小節目

この曲の14-16小節目についてはすでに記事にしていて、ジャズ・オリジナルなのだからまずはショーターの演奏を聞こうよという内容でしたが、今回は、オリジナルを踏まえた上で、カバーの再解釈も悪くないよね、という内容です。 今回扱うのは、AABA形式のブ…

Satin Doll の3-4小節目

テーマ中は IIIm7-VI7 | IIIm7-VI7 | のことが多いですが、ソロ中は、IIIm7 | VI7 | とすることがあるということではありません。それをいうなら、1-2小節目で説明しますから。 今回の議論は、IIIm7をどのスケールで演奏するか、ということです。 原則として…