吉岡直樹のジャズ・スタンダード研究

ジャズ・スタンダードについてひたすら書きます。

Autumn Leaves の6小節目

マイナー・キーのV7。キーがB♭/Gmとすれば、D7。

テーマのとき、トニック・マイナーのGmに進行するV7だからといって、無批判にD7(♭9)としてはいけません(ソロのときは構わないと思う)。なぜなら、メロディがD-E-F♯のようになっていて、♭9ではなく、♮9を通るからです。

ここの部分のメロディは、曲のキーのメロディック・マイナー・スケールに基づいています。つまり、コード(D7)に対しては、メロディック・マイナー・スケールの第5モードということになります。

ドミナント・セブンス・コードで一般的に使われるスケールは、

の6つを押さえておけばよいのですが、これはソロをする場合であって、実際はあと2つ、

のケースがあると私は考えています。