V7
ジャム・セッションなどでは、VIm7(♭5) | II7 | IIm7(♭5) | V7 | と演奏することが多いように思います。これは、大きく捉えると、ダブル・ドミナント(II7)とドミナント(V7) が2小節ずつということになります。 これはこれでよいのですが、どうもそうでも…
先日この曲を演奏したときに、あまりこの曲を研究してこなかったことに気づきました。 この曲は、全体的にはメジャー・キーですが、平行調との行き来もあります。具体的には3小節目から12小節目、すなわち1コーラス16小節の半分以上をマイナー・キー側の文脈…
この曲は、ほとんどのマイナー・キーの曲と同様、平行調と行ったり来たりしますが、8小節目は、7小節目の並行メジャーのトニック・メジャーから9小節目の元のキーのトニック・マイナーへ進行するところです。 よって、8小節目は9小節目Imへのトゥ・ファイブ…
なんてことはないのですが、譜面なしで演奏しているとどうすべきか迷うところ。 個人的には、 IIm7-V7 | IIm7-V7 | (VIm7) として、4拍目に♯Vdim7 を入れようか? IIm7-V7 | VIIm7(♭5)-III7 | IIm7-V7 | IIm7 (IIm7/I) VIIm7(♭5) III7 | IIm7-V7 | IIm7 / V7…
AABA形式のブリッジ(セクションB)からセクションAに戻るところです。 ブリッジは長3度上のマイナー・キーに転調していると理解すればよいのだとは思いますが、ここは元のキーに戻るところなのであえて曲全体の(あるいはセクションAの)キーで表記します。…
ジャズで取り上げる曲は、民謡やクラシック音楽をもとにした曲を別にすれば、概ね1920年代以降に作られた曲がほとんどです。 この時代になると、純粋なマイナー・キーの曲はごくわずかで99%くらいの曲が平行調か同主調のメジャー・キーに一時的に転調します…
あまり演奏しない曲なのでタイトルをみてもピンとこない方も少なくないかと思いますが、有名なマル・ウォルドロンのアルバム Left Alone (1960年)の2曲目です。 何年か前になりますが、この曲を久しぶりに聴いたとき冒頭2小節の進行について気づいたことが…
ウェイン・ショーターの1964年録音のアルバム Night Dreamer に収録されている代表曲のひとつです。AABA形式の2回目のセクションAの後ろ3小節なのですが、ここは、1回目や3回目のセクションAとメロディやコードが異なります。 しかし、アマチュアのジャム・…
AABA形式の、2回目のAの最後の小節、すなわち、ブリッジの直前です。 この曲は(すなわち、セクションAは)、マイナー・キーのトニックで始まって平行調関係にあるトニック・メジャーで終わります。以下、便宜上、メジャー・キー側のトニックを I として表記…
突然ジャム・セッションではあまり取り上げないジャズ・オリジナルの話題ですみません。ジジ・グライスの曲で、When Farmer Met Gryce に収録されています。 AABA形式のセクションBの8小節目、つまり、セクションAに戻るところです。 ジャズ・オリジナルなの…
5小節目のVIm7への(広義の)トゥ・ファイブです。そして、その「トゥ」は、VIIm7(♭5)と考えがちです。 その理由として、第一にVIIm7(♭5)はダイアトニック・コードであること。第二に、5小節目の VIm7 を平行調のトニック・マイナーと考えた場合、3-4小節目…
うしろから3小節目です。 29-30小節目は、31小節目のトニック・メジャーに向かう何の変哲もない IIm7-V7 だ、と片付けてしまうことは簡単です。 ところが、テーマをあらためてじっくり聴いてみると、2分音符のメロディ(階名「レミ」)に対して効果的なコー…
むしろ興味があったのは13-14小節目だったのだが、聴いていたらここも多少気づきがあったので記事にしてみます。 まずは音源を聴いてみましょうか。 1950年、Lionel Hampton:Imaj7 III7 | VIm7 | 1950年、Sonny Stitt:曖昧なところもあるが基本的に Imaj7 …
たまに、Vm7-V7となっている譜面を見かけます。 記憶が定かではないのですが、キーがFでCm7-C7としている日本で出版された曲集を見たことがあるように思うのです。 もしそうだとすれば、これは、Gm7-C7と書いてあったのを、原稿から出版までのどこかの過程で…
ブリッジ(サビ)の1小節目であります。 ここはいつも、Imaj7 か Vm7(次の小節と合わせてVm7-I7)で悩みます。したがってどちらが来てもよいようにベーシストの私はトニックを弾きます。そうすれば、Vm7が来ても、Vm7/I = I7sus49 のように響くからです。 …
この曲をABAC形式とすると、ここはセクションCの2小節目です。 メロディは、前の小節から階名「ラ」の音が1拍目までタイで続いていて、2拍目以下が4分音符で階名「シドレ」です。 ここをサブドミナント・マイナーとしている譜面が多いのですが、実際はどうな…
話が前後しますが、この次の小節のメロディは階名「ラシドミ」(キーがFの場合D-E-F-A)で、コードが VIm7 の場合、コード・トーンのルート、長9度、コード・トーンの短3度、同じく完全5度となっています。 さて、11小節目に戻ります。信頼できる複数の曲集…
AABA形式のセクションAの2小節目はどのように演奏していますか。 キーをFとしたら、Em7(♭5)-A7 でしょうか。 チャーリー・パーカーの演奏、例えばVerve盤のものをきくと、1コーラスに3回あるセクションAのうち、2回目の2小節目である10小節目のみA7、それ以…
マイナー・キーのV7。キーがB♭/Gmとすれば、D7。 テーマのとき、トニック・マイナーのGmに進行するV7だからといって、無批判にD7(♭9)としてはいけません(ソロのときは構わないと思う)。なぜなら、メロディがD-E-F♯のようになっていて、♭9ではなく、♮9を通…