吉岡直樹のジャズ・スタンダード研究

ジャズ・スタンダードについてひたすら書きます。

IVm7

Blue Bossa の4小節目

この曲はよくジャム・セッションでも取り上げる曲で演奏する機会も多いと思います。 作者のケニー・ドーハムのリオデジャネイロでの滞在経験が作曲動機になっているようです(英語版Wikipedia記事)。したがって、タイトルの Bossa とは Bossa Nova のことだ…

Someone To Watch Over Me の17-20小節目

この曲のブリッジの前半です。 この曲を演奏する機会は少なくありません。特に歌手の人たちは様々な譜面を持ってくることが多く、なかには「おやっ」と思うものもありますが、なかには、一体何を聞いたらこんな譜面になるのか譜面の書き手の良識を問いたくな…

All Of Me の3-14小節目

ジャズで取り上げる曲は、民謡やクラシック音楽をもとにした曲を別にすれば、概ね1920年代以降に作られた曲がほとんどです。 この時代になると、純粋なマイナー・キーの曲はごくわずかで99%くらいの曲が平行調か同主調のメジャー・キーに一時的に転調します…

Black Nile の14-16小節目

ウェイン・ショーターの1964年録音のアルバム Night Dreamer に収録されている代表曲のひとつです。AABA形式の2回目のセクションAの後ろ3小節なのですが、ここは、1回目や3回目のセクションAとメロディやコードが異なります。 しかし、アマチュアのジャム・…

Everything Happens To Me の5小節目

私がいつも演奏していて首を傾げるところです。 曲集には、IIm7 / IVm6 ♭VII7 とか書いているんですよね、きっと。あるいは、IIm7 / IVm7 ♭VII7 かもしれない。でも、そういうレコードって聴いたことありますか。 ここのメロディは、すべて8分音符で階名「ソ…