吉岡直樹のジャズ・スタンダード研究

ジャズ・スタンダードについてひたすら書きます。

サブドミナント・マイナー

Blue Bossa の4小節目

この曲はよくジャム・セッションでも取り上げる曲で演奏する機会も多いと思います。 作者のケニー・ドーハムのリオデジャネイロでの滞在経験が作曲動機になっているようです(英語版Wikipedia記事)。したがって、タイトルの Bossa とは Bossa Nova のことだ…

All Of Me の3-14小節目

ジャズで取り上げる曲は、民謡やクラシック音楽をもとにした曲を別にすれば、概ね1920年代以降に作られた曲がほとんどです。 この時代になると、純粋なマイナー・キーの曲はごくわずかで99%くらいの曲が平行調か同主調のメジャー・キーに一時的に転調します…

It Could Happen To You の9-10小節目と25-26小節目

ABAC形式の、セクションBとCのそれぞれ1-2小節目です。ここはまだメロディが共通しているところで(ABAB'形式ということもできるだろう)、メロディはメロディは階名で「ミミ | ミファドレ」となっています。 譜面なしで演奏するとき、ここのコードがいろい…

I Remember You の28小節目

AABA形式の最後のAの12小節あるうちの8小節目です。 ジャム・セッションやちょっとしたライブで譜面なしでこの曲を演奏ときにいちばんバリエーションがあって迷う箇所がここではないかと思います。 メロディが2拍目から4分音符で階名「ミレド」となっていま…

Everything Happens To Me の5小節目

私がいつも演奏していて首を傾げるところです。 曲集には、IIm7 / IVm6 ♭VII7 とか書いているんですよね、きっと。あるいは、IIm7 / IVm7 ♭VII7 かもしれない。でも、そういうレコードって聴いたことありますか。 ここのメロディは、すべて8分音符で階名「ソ…