吉岡直樹のジャズ・スタンダード研究

ジャズ・スタンダードについてひたすら書きます。

トニック・ディミニッシュ

Just Friends の7-8小節目

この曲を知っているようで知らないと反省したのは、ここのコード進行を問われて即答できなかったときです。 市販の曲集では♭IIIm7 | ♭VI7 | とでも書いてあるのか、ジャム・セッションではそのように演奏するケースが多いようです。 All The Things You Are …

Lover Man の16小節目

AABA形式の、2回目のAの最後の小節、すなわち、ブリッジの直前です。 この曲は(すなわち、セクションAは)、マイナー・キーのトニックで始まって平行調関係にあるトニック・メジャーで終わります。以下、便宜上、メジャー・キー側のトニックを I として表記…

I'll Be Seeing You の2小節目

メロディは階名「レドシド」。出版された譜面では、シンコペーションされていて「レ」が8分音符、次の「ド」が1拍目ウラの4分音符、「シ」が2拍目ウラの8分音符と3拍目4分音符のタイ、最後の「ド」が4拍目の4分音符になっています。 さて、コードですが、こ…

I Remember You の28小節目

AABA形式の最後のAの12小節あるうちの8小節目です。 ジャム・セッションやちょっとしたライブで譜面なしでこの曲を演奏ときにいちばんバリエーションがあって迷う箇所がここではないかと思います。 メロディが2拍目から4分音符で階名「ミレド」となっていま…

You'd Be So Nice To Come Home To の25-26小節目

ABAC形式のセクションCの冒頭2小節です。 ジャム・セッションのように譜面なしで演奏するときにいつもどうしようか悩むところです。いくつか音源をきいてみましょう。 1953年?、Bud Powell:VIIm7(♭5) | III7 | (ストレート・メロディにあわないが、大きく…

Alone Together の9小節目

平行調や同主調の関係にあるキーを行き来するが、ここでは曲の調号に対するメジャー・キーの文脈で捉えるのが良いでしょう。 この小説は♯IVm7-VII7や♯IVm7(♭5)-VII7とする曲集が多いのかどうかわかりませんが、私の周囲ではそのように演奏するケースが大半の…

All The Things You Are の32小節目

転調を繰り返すのですが、冒頭5小節くらいまでと最後の12小節は平行調関係にあるキーにおさまてっいます。 さて、うしろから5小節目ですが、ここは階名「シーラ」なので、トニック・ディミニッシュの(転回形である)♭IIIdim7がメロディに合致します。 古い…