II7
この曲のもっともバリエーションが多い箇所ではないかと思います。 転調していると解釈できる演奏もありますが、混乱を避けるため敢えてメジャー・キーの文脈で書きます。 1950年、Sarah Vaughan/In Hi-Fi:Im6 | Vm7 | VI7 II7 V7 / | IIm7 V7 | 1954年、Di…
ジャム・セッションなどでは、VIm7(♭5) | II7 | IIm7(♭5) | V7 | と演奏することが多いように思います。これは、大きく捉えると、ダブル・ドミナント(II7)とドミナント(V7) が2小節ずつということになります。 これはこれでよいのですが、どうもそうでも…
先日この曲を演奏したときに、あまりこの曲を研究してこなかったことに気づきました。 この曲は、全体的にはメジャー・キーですが、平行調との行き来もあります。具体的には3小節目から12小節目、すなわち1コーラス16小節の半分以上をマイナー・キー側の文脈…
この曲を知っているようで知らないと反省したのは、ここのコード進行を問われて即答できなかったときです。 市販の曲集では♭IIIm7 | ♭VI7 | とでも書いてあるのか、ジャム・セッションではそのように演奏するケースが多いようです。 All The Things You Are …
ジャズで取り上げる曲は、民謡やクラシック音楽をもとにした曲を別にすれば、概ね1920年代以降に作られた曲がほとんどです。 この時代になると、純粋なマイナー・キーの曲はごくわずかで99%くらいの曲が平行調か同主調のメジャー・キーに一時的に転調します…
あまり演奏しない曲なのでタイトルをみてもピンとこない方も少なくないかと思いますが、有名なマル・ウォルドロンのアルバム Left Alone (1960年)の2曲目です。 何年か前になりますが、この曲を久しぶりに聴いたとき冒頭2小節の進行について気づいたことが…
ジャム・セッションでベースを弾いていると結構迷うところです。 個人的な好みとしては、II7 | II7 | なのですが、VIm7 | II7 | としている譜面も見たことがあります。 ちょっと聞き直してみましょう。 1950年、Lionel Hampton:II7 | II7 | 1950年、Sonny S…
私の参加したジャム・セッションでは、ほとんどの場合、 II7 | V7 | で演奏するような気がします。 しかし、そのような演奏は思っているほど多くはないように思います。 1950年、Ella Fitzgerald と Ellis Larkins のデュオ:Imaj7-VIm7 | IIm7-V7 | 1953年…
AABA形式の最後のAの12小節あるうちの8小節目です。 ジャム・セッションやちょっとしたライブで譜面なしでこの曲を演奏ときにいちばんバリエーションがあって迷う箇所がここではないかと思います。 メロディが2拍目から4分音符で階名「ミレド」となっていま…
ここは、メロディとコードとの関係で非常に悩ましい箇所です。 ジャム・セッションでは、この2小節目を II7 とするか、あるいは、VIm7 | II7 | などとするケースが多いように思います。 ところが、ここのストレート・メロディは、階名で「ミーファド | ドラ…
5-6小節目、すなわちAABA形式のうち最初のセクションAはII7なのはよいとして、2回目のセクションAの5小節目はどうなっているかということです。 ストレート・メロディとの関係からいえば IIm7 でも II7 でもよいはずなのですが、私は、なんとなく II7 でない…
うしろから4小節目ですね。 この曲を比較的素直に演奏する場合、平行調関係にある2つのキーの「トゥ・ファイブ・ワン」が繰り返し出てきます。 つまり、調号が♭2つのB♭/Gm のキーの場合、Cm7-F7-B♭maj7 と、Am7(♭5)-D7-Gm6(またはGm7)ですね。 したがって…
後ろから数えたほうが早いだろうって? そう、後ろから3小節目、トニック・マイナーに解決する直前です。 トニック・マイナーへ解決するところだから、ふつうにトゥ・ファイブ、すなわち、IIm7(♭5)-V7と演奏しがちですが、それではいけません。なぜなら、メ…