吉岡直樹のジャズ・スタンダード研究

ジャズ・スタンダードについてひたすら書きます。

VIm7 vs VI7

But Not For Me の1-2小節目

私の参加したジャム・セッションでは、ほとんどの場合、 II7 | V7 | で演奏するような気がします。 しかし、そのような演奏は思っているほど多くはないように思います。 1950年、Ella Fitzgerald と Ellis Larkins のデュオ:Imaj7-VIm7 | IIm7-V7 | 1953年…

Almost Like Being In Love の4小節目

この曲の一番解釈が分かれる箇所かと思います。 大雑把に、 ♭IIIdim7 VIm7 VI7 の3つ、およびそれらから派生したものがあると考えられるでしょう。 メロディは、階名「ラーラシ」なので、どれも理論的にはあいます。ただし、VI7にするのであれば、少なくとも…

The Days Of Wine And Roses の10小節目

前の小節目は、Imaj7でもよいが IIIm7 とするとして、次の小節が IIm7 の場合、この小節をはさんで、「サン・ロク・ニ」になります。 それでついついIIIm7 | VI7 | IIm7 と書いてしまいがちなんですよね。私にも心当たりがありますが、頭でわかっていてもう…