吉岡直樹のジャズ・スタンダード研究

ジャズ・スタンダードについてひたすら書きます。

VIm7

My Ideal の13小節目

よく知っているつもりで、日頃メモリー(譜面なし)で演奏できている気になっていたが、実は理解・検討が不十分だったと反省した曲。 メロディが階名で「ミソシラソドドラ」と8分音符で動いています。後半2拍が、メジャー・キーにおけるいわゆる「サン・ロク…

All Of Me の3-14小節目

ジャズで取り上げる曲は、民謡やクラシック音楽をもとにした曲を別にすれば、概ね1920年代以降に作られた曲がほとんどです。 この時代になると、純粋なマイナー・キーの曲はごくわずかで99%くらいの曲が平行調か同主調のメジャー・キーに一時的に転調します…

I'll Be Seeing You の2小節目

メロディは階名「レドシド」。出版された譜面では、シンコペーションされていて「レ」が8分音符、次の「ド」が1拍目ウラの4分音符、「シ」が2拍目ウラの8分音符と3拍目4分音符のタイ、最後の「ド」が4拍目の4分音符になっています。 さて、コードですが、こ…

There Will Never Be Another You の13-14小節目

ジャム・セッションでベースを弾いていると結構迷うところです。 個人的な好みとしては、II7 | II7 | なのですが、VIm7 | II7 | としている譜面も見たことがあります。 ちょっと聞き直してみましょう。 1950年、Lionel Hampton:II7 | II7 | 1950年、Sonny S…

There Will Never Be Another You の11-12小節目

むしろ興味があったのは13-14小節目だったのだが、聴いていたらここも多少気づきがあったので記事にしてみます。 まずは音源を聴いてみましょうか。 1950年、Lionel Hampton:Imaj7 III7 | VIm7 | 1950年、Sonny Stitt:曖昧なところもあるが基本的に Imaj7 …

Almost Like Being In Love の4小節目

この曲の一番解釈が分かれる箇所かと思います。 大雑把に、 ♭IIIdim7 VIm7 VI7 の3つ、およびそれらから派生したものがあると考えられるでしょう。 メロディは、階名「ラーラシ」なので、どれも理論的にはあいます。ただし、VI7にするのであれば、少なくとも…

The Days Of Wine And Roses の10小節目

前の小節目は、Imaj7でもよいが IIIm7 とするとして、次の小節が IIm7 の場合、この小節をはさんで、「サン・ロク・ニ」になります。 それでついついIIIm7 | VI7 | IIm7 と書いてしまいがちなんですよね。私にも心当たりがありますが、頭でわかっていてもう…